固定IPって何?
そもそも「IP」「IPアドレス」って何でしょうか?
「IPアドレス」とはインターネットプロトコルアドレス(Internet Protocol address)のことで、それを略して「IP」や「IPアドレス」と呼んでいます。
プロトコルとは実行手順を定めた規定のことで、ここでは通信プロトコル(通信手順)を指します。
アドレスは通信する機器を判別するための番号といったところですね。
つまりIP(またはIPアドレス)とは、インターネット上で通信を行う手順とその住所(機器)といったところです。
このIPアドレスがなぜ必要かといいますと、世界中の様々な機器が接続されているインターネットの世界では、どこのどのような機器から接続されているのかを識別できないと、目的の通信がきちんとできなくなってしまうためです。
このIPアドレスですが、インターネットに接続するたびに住所(割り振られる番号)が変わる動的IPアドレスと、常に同じ番号が割り振られる固定IPアドレスとがあります。
なぜ2種類のIPアドレス(動的と固定)があるのでしょうか。
IPアドレスを無限に振り分けることができるのであれば、一つ一つの機器に固定IPアドレスを振り分けていけばいいのですが、現在のIPアドレスは32ビットで管理されているため、2の32乗つまり約43億個の機器までしか管理できません。
そのため、IPアドレスの数が足りないので、インターネットに常時接続していない機器はインターネットに接続したときだけIPアドレスを割り振る方法(動的IPアドレス)がとられています。
これを、OCNなどのプロバイダがサービス提供している固定IPアドレスを取得することにより、常に同じIPアドレスでインターネットに接続することができるようになります。