始めよう!固定IP

VPNとは?

VPNという単語は、まだ一般に浸透しているとは言い難いため、???な方も多いかと思われます。

VPNとはバーチャルプライベートネットワークの略称で、日本語にすると仮想専用線といったところです。

たとえば、ある会社で本社が東京にあり、支店が福岡にあるとします。この東京―福岡の間をネットワークで結びたいと考えた場合、一昔前でしたら専用線で結ぶのが一般的でした。

しかし一般的とはいえ、この東京―福岡のネットワークはこの会社だけしか利用しない回線なため、セキュリティに対する不安は少ないものの、1社でその費用を負担することになるため、多大なコストがかかってしまいます。

そこで、この専用線を通信会社の回線を共有したり、インターネットを利用したりして、コストを抑えて専用線と同じような働きをするものにしたのがVPNと呼ばれるサービスです。

このVPNの技術自体は以前からあったものですが、セキュリティに不安があったり、回線速度が遅くて利用できない等の問題により、長く埋もれていました。

しかし、近年は光回線が普及するなど通信インフラの不安がなくなり、セキュリティ面でも暗号化技術を活用することにより心配が少なくなったため、現在では多くの企業や個人で活用されています。

具体的な活用例は上記のような社内ネットワークでの活用のほか、アクセス制限がかかっている国(中国など)からでも、VPNを経由することにより日本にいる環境と同じようにインターネット接続ができるようになるなど、活用の幅は広がってきています。